地表の放射線量を知る方法〜鉛ブロック方式
地表の放射線量を知る方法〜鉛ブロック方式
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オンライン
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既に別トピックＥＭ（有用微生物群）による放射能汚染対策の可能性で述べたように、
当ＮＰＯの今年の活動の一つに「土壌の放射能をＥＭで除染」を考えていた、
そのため「土壌の放射線をＥＭ処理のBefore/Afterを測定」したいのだが、
外部の検査機関を利用するなどは資金余裕は全くないのが現実である。
そこで、我々手持ちの「シンチレーション方式のガンマ線空間線量計」で測る方法を考えてみた。
●鉛ブロックを利用して地表の放射線量を測る方法の検討
調べてみると、ガンマ線は鉛の厚さ4cmで1/10に、5cmで1/80以上減衰するという。
そこで、厚さ5cmの鉛ブロックを購入した、ヨシザワＬＡ�蠕�B200（50x100x200mm）５個
それを中央に穴を開けた測定板の上に、測定器を囲うように鉛ブロックを配置することで、
底鉛の有り/無しを測定し、その差から地表の放射線量を測ろう、というアイデアを試したかった。
測定板は20mm厚のフローリング合板なので、穴を開けなくともガンマ線はほとんど減衰せず透過するけれど、なんか見た目、穴が開いてた方がもっともらしく見えそうで、面倒だったが開けました。
●設置の断面図を書いてみました。
・二つの図は、底の鉛の有り無しです
・底鉛無しで、地表放射線Ａと空中放射線Ｂの合計Ｃが測れる
・底鉛有りだと、空中放射線Ｂだけが測れる
・従って、地表放射線量Ａは、Ａ＝Ｃ−Ｂ と計算で求めることができる
・なお、側面の鉛ブロック遮蔽は周辺の土地・建物からの放射線をカットできるので、
地表真下からの放射線を浮き彫りにすることで測定精度をあげることができる。
●さっそく（2012/3/19）鉛ブロックの有無で測ってみました。
・測定は、各箇所とも
・まずは、これまでの通常の測定：高さ100cmおよび高さ5cmを測ります、
・次に、底鉛の無しと有りを個々に測った、
・表下段には、各々の測定の平均値と標準偏差を
・最下段には、地表放射線量（＝底鉛無し−底鉛有り）を計算した。
（なおＳＷオン直後のデータ３回は計算から除外している）
下の写真は、最も津波の被害の大きかった宮古市鍬ケ崎地区での測定のようすです、
左より、「なぁど」西側の空地、カメイ北側の空地、カメイ西側の空地
市内の比較的放射線量の高い常安寺の境内
●さて、測定して、少しわかったこと、不思議なことを列記してみよう。
<通常の測り方による空間線量について>
・通常の測り方では、直下の地表線量の他に、周辺地表からはそのは2〜3倍もの放射線が
飛び込んできていることがわかった。
・後日（3/20）市内慈眼寺（市内で最も高いh=100で93.4nSv）にて、
測定台を高さ45cmの丸椅子の上に置いてたら、もっと広範囲の放射線を拾うのではないか?
と考え、地表線量を測ったところ、
地表の台：33.4nSv 椅子の台：25.8nSv
であった。
放射線は（光の照るさと同じく）距離の二乗に反比例して弱くなるものだが、
測定器を高くして測定してみた結果からも、放射線量は弱くなっていることが分かった。
<空中線量について>
・測った空中線量は0.0108〜0.0141μSv/hであり、瞬時の測定データも安定していた。
・ただ、原子力教育支援サイトを見ると、
宇宙由来の自然放射線量は海面で0.03μSv/h、と記されているが（どのサイト同じような数値だ）、
この値は大き過ぎやしないだろうか？！
まさか、自然放射線を高く見せることで、原子力発電所に起因する放射能の影響を
わざと見えにくくしているだろうか？ とも疑いたくなりました。
<地中線量について>
・遮蔽物のないh=100cmデータから空中放射線を引いた値に注目すると、
計算した地表放射線は「測定地点直下の値」の2〜3倍である、つまり、
周辺からの飛び込み総量は、直下の放射線量の１〜２倍であることが推測できた。
-------------------------------------------------------------------------
以上のこのことから、
ＥＭによる土壌放射能除染において、Before/Afterの放射線量の数値的な比較が可能であることが見えてきた。
当ＮＰＯの今年の活動の一つに「土壌の放射能をＥＭで除染」を考えていた、
そのため「土壌の放射線をＥＭ処理のBefore/Afterを測定」したいのだが、
外部の検査機関を利用するなどは資金余裕は全くないのが現実である。
そこで、我々手持ちの「シンチレーション方式のガンマ線空間線量計」で測る方法を考えてみた。
●鉛ブロックを利用して地表の放射線量を測る方法の検討
調べてみると、ガンマ線は鉛の厚さ4cmで1/10に、5cmで1/80以上減衰するという。
そこで、厚さ5cmの鉛ブロックを購入した、ヨシザワＬＡ�蠕�B200（50x100x200mm）５個
それを中央に穴を開けた測定板の上に、測定器を囲うように鉛ブロックを配置することで、
底鉛の有り/無しを測定し、その差から地表の放射線量を測ろう、というアイデアを試したかった。
測定板は20mm厚のフローリング合板なので、穴を開けなくともガンマ線はほとんど減衰せず透過するけれど、なんか見た目、穴が開いてた方がもっともらしく見えそうで、面倒だったが開けました。
●設置の断面図を書いてみました。
・二つの図は、底の鉛の有り無しです・底鉛無しで、地表放射線Ａと空中放射線Ｂの合計Ｃが測れる
・底鉛有りだと、空中放射線Ｂだけが測れる
・従って、地表放射線量Ａは、Ａ＝Ｃ−Ｂ と計算で求めることができる
・なお、側面の鉛ブロック遮蔽は周辺の土地・建物からの放射線をカットできるので、
地表真下からの放射線を浮き彫りにすることで測定精度をあげることができる。
●さっそく（2012/3/19）鉛ブロックの有無で測ってみました。
・測定は、各箇所とも・まずは、これまでの通常の測定：高さ100cmおよび高さ5cmを測ります、
・次に、底鉛の無しと有りを個々に測った、
・表下段には、各々の測定の平均値と標準偏差を
・最下段には、地表放射線量（＝底鉛無し−底鉛有り）を計算した。
（なおＳＷオン直後のデータ３回は計算から除外している）
下の写真は、最も津波の被害の大きかった宮古市鍬ケ崎地区での測定のようすです、
左より、「なぁど」西側の空地、カメイ北側の空地、カメイ西側の空地
市内の比較的放射線量の高い常安寺の境内●さて、測定して、少しわかったこと、不思議なことを列記してみよう。
<通常の測り方による空間線量について>
・通常の測り方では、直下の地表線量の他に、周辺地表からはそのは2〜3倍もの放射線が
飛び込んできていることがわかった。
・後日（3/20）市内慈眼寺（市内で最も高いh=100で93.4nSv）にて、
測定台を高さ45cmの丸椅子の上に置いてたら、もっと広範囲の放射線を拾うのではないか?
と考え、地表線量を測ったところ、
地表の台：33.4nSv 椅子の台：25.8nSv
であった。
放射線は（光の照るさと同じく）距離の二乗に反比例して弱くなるものだが、
測定器を高くして測定してみた結果からも、放射線量は弱くなっていることが分かった。
<空中線量について>
・測った空中線量は0.0108〜0.0141μSv/hであり、瞬時の測定データも安定していた。
・ただ、原子力教育支援サイトを見ると、
宇宙由来の自然放射線量は海面で0.03μSv/h、と記されているが（どのサイト同じような数値だ）、
この値は大き過ぎやしないだろうか？！
まさか、自然放射線を高く見せることで、原子力発電所に起因する放射能の影響を
わざと見えにくくしているだろうか？ とも疑いたくなりました。
<地中線量について>
・遮蔽物のないh=100cmデータから空中放射線を引いた値に注目すると、
計算した地表放射線は「測定地点直下の値」の2〜3倍である、つまり、
周辺からの飛び込み総量は、直下の放射線量の１〜２倍であることが推測できた。
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以上のこのことから、
ＥＭによる土壌放射能除染において、Before/Afterの放射線量の数値的な比較が可能であることが見えてきた。
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放射線の測定／特質を探る
(go, 2012-3-15 17:48)
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地表の放射線量を知る方法〜鉛ブロック方式
(go, 2012-3-20 10:44)
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