反論 ( 農業分野 )

投稿ツリー


このトピックの投稿一覧へ

go

なし 反論 ( 農業分野 )

msg# 1.1
depth:
1
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2015/1/24 13:54 | 最終変更
go  管理人   投稿数: 125
「EMバッシングに反論(総論)」では、国や行政に対する環境回復施策や微生物活用技術等について、
 ・国や行政は、なぜか「EMを嫌っている」こと
 ・微生物への認識と利用技術のない技術職員による検証報告であること、
 ・国や行政や農学の専門家たちの「土壌微生物叢」への認識や活用技術は遅れていること
 ・EMは国内外で効果が証明されており、「科学的・技術的な体系が既に確立」していること
 ・環境回復の活動に対し、行政は「ボランティアな社会貢献活動」を苦々しくさえ思っているフシがある、
などなどを指摘した。

EMは、生き物である微生物資材なので、その効果は「施用環境」と「使い方」に大きく左右される。
EMで効果をあげるためには、例えば農業分野であれば、
 ① まずは、農作物に好影響を及ぼす微生物叢の考え方をしっかり理解すること
 ② 次は、施用対象先の微生物叢を善玉菌優勢系に転換すること。
 ③ そして、微生物叢を発酵合成型に育成し維持管理していくこと。

しかし、公的機関が実施したとする実証報告(要点)を拝見すると、
基本的な①に関しては、認識どころか視野にも入っていないし、②および③の考えも技術もないのである。
土壌微生物に関する検証能力の無い者による検証実験では、EMを正しく評価でるはずがないと考える。

さて、公的機関のEM検証報告に反論する前に、
EM栽培の「微生物や微生物叢への取り組み」について整理してみたので、
公的機関が「慣行栽培」で培われてきた考え方との差異を明確化してみた。

(1) 「EM栽培」と「慣行栽培」の土壌微生物叢の認識と活用技術について比較する

慣行栽培もEM栽培も、ともに収量の向上、病害虫の抑制、品質の向上を目指しているが、根本的な違いは
「化学肥料と合成農薬の施用の有無」と、植物と土壌のマイクロバイーオーム(微生物叢)理念の違いにある。

① 微生物叢のあり方を中心とした比較
 この図は、決して慣行栽培を否定したものではない、しかし人間だって腸内微生物叢が貧弱なら健康は悪化する、
という常識から、EM栽培の微生物群の作物に対する健全性を強調したいためのイラストである。
なお、「環境保全型農業」は減・化学肥料と減・化学合成農薬および畜産糞尿や食品廃棄物等の堆肥化を
うたってはいるが、土壌微生物叢の考え方や理念からすると「慣行栽培」の域を出ない。
 
EMは、EMをパラパラと撒いた程度で、収量が向上し、病害虫も減り、品質も向上する、という訳にはいかない。

EMの効果をあげるためには、例えば農業分野であれば、
 ① まずは、農作物に好影響を及ぼす微生物叢の考え方をしっかり理解できていなければならない。
   ・土壌の微生物叢の分類:腐敗型/浄菌型/発酵型/合成型
    (腐敗型)悪玉菌が優勢な土壌、病原性細菌も増える、
         継続した慣行栽培で腐敗型になる => 易分解有機物を投入すれば腐敗し作物が育たない
    (浄菌型)悪玉菌が少ない土壌、
         完熟堆肥づくりで切り返しを行うと高温になり、雑菌が死滅する
    (発酵型)有機物を嫌気環境で低分子な有機物に分解する、乳酸発酵菌類・酵母などの有用発酵菌
    (合成型)光合成細菌:CO2から糖を合成、有害物質を分解、アミノ酸も合成する
         窒素固定菌類:空気中の窒素を固定する
   ・EM栽培が目標とする土壌微生物叢は、発酵菌類と合成菌類が共生し、更に作物と共生する。
   ・作物の根から吸収する栄養としての無機態/低分子タンパク質について、
     ・慣行栽培では、植物は無機態栄養しか吸収できないとの考えである、完熟堆肥づくり=無機態窒素
     ・EM栽培では、植物の根は、低分子のタンパク質、糖類、ビタミン、生理活性物質などを吸収する、
      即ち、作物の生育にすぐに役立つ機能的でパワーのある栄養を微生物が作り出す。

 ② そのうえで、施用対象先の微生物叢を善玉系に改善すること。
   ・慣行栽培の継続によって腐敗型になり、連作によってフザリウムなどの病原細菌が増えやすい。
   ・中途半端な量のEMを投入しても腐敗型土壌がすぐに改善されるわけではない、
   ・思い切って、EM発酵ボカシと一次活性液の量を多くして、を深耕することで、
    フザリウム菌などの病原細菌が抑制されるはずである。
   ・重要なことは、品質良いEMボカシづくりとEM活性液づくりである。

 ③ そして、その微生物叢を発酵合成型に管理・育成していくこと。
   ・私ごとで恐縮だが、親が行ってきた慣行栽培から私がEM栽培に切り替えた0.5aほどの家庭菜園の
    病害虫対策の例である、
      ・初年度から、化学肥料と農薬を使わなかったので、害虫ドウガネブイブイやテントウムシダマシが
       爆発的に増えて、秋ダイコンは8割が発芽直後にやられてしまった。
      ・3年目にして、テントウムシダマシは皆無となり、益虫であるテントウ虫が目立ってきた、
       ドウガネブイブイやヨトウムシの被害はほとんど目立たなくなった。
      ・EMボカシはさほど入れず、完熟堆肥だけ入れた、EM活性液は月2・3回ほど全面に散布していた。
   ・発酵型や合成型の土壌でも、EM散布等を続けていかないと、いつしか腐敗型に戻ってしまう。

収量の向上、品質の向上、病害虫抑制は、土壌微生物叢と作物との健全な共生で実現できると考える。

② EMの発酵培養技術と活用技術について

 ・EMの目的は、(慣行栽培継続等による)悪玉菌優勢の土壌(腐敗型土壌)を善玉菌優勢の土壌に
  転換することである。
 ・EMは、微生物が休眠状態ぎみのEM1原液をそそのまま使うことはせず、
  糖蜜(サトウキビ由来の廃糖蜜)などで発酵培養(1次培養)のEM活性液を作ることから始まる。
 ・良質の一次培養液「EM活性液」ができれば、更にニ次まで培養できるが、三次培養は微生物群が偏るため勧めない。
 ・EMボカシは、米ぬか等を良質のEM活性液発酵液で嫌気発酵させたパワーのある土壌改良資材である。
 ・EM原液を数千倍に殖やした活性液は、農地や葉面への散布は更に数百倍に希釈して散布する。
 ・腐敗型土壌とは悪玉菌が優勢な土壌のことだが、すべての微生物が「悪玉菌」であるのではなく、
  大半の微生物は日和見菌(悪玉・善玉どちらにも共生する)なので、腐敗型土壌の主役・悪玉菌をEMで抑え、
  圧倒多数の日和見菌類と共生することで健全な微生物叢を形成するものである。

なお、有機栽培でもEM栽培でも、「畜産糞尿」は重要な有機資源である。
 ・畜産糞尿は、家畜にEMを施用する(飲ませる、食べさせる、畜舎に散布する)ことで、
  畜舎は悪臭とハエは激減し、家畜は健康になり、糞尿はすでに善玉菌優勢な半熟有機堆肥となっている。
 ・放射能に汚染された牧草地には、スラリー液肥+EM活性液の散布によって収穫した牧草は、
  放射能の吸収が抑制されるので、サイレージ(飼料)に使うことができる。
 ・慣行栽培における堆肥の考え方は「無機窒素化」だが、EM栽培では「発酵分解した有用有機物」である。

(2) 日本土壌学会の「公開シンポジウム報告」に反論する

EMバッシングは、財団法人日本土壌肥料学会の「公開シンポジウム報告」(1996年)が原点になっているが、
現在でも公開されているので、EM懐疑派・批判者は好んでEMバッシングの拠り所として今も使われている。

以下、タイ国国内の共同研究で「EMの効果がない」ことを印象づける箇所について反論する。
 (引用は、報告書の画面コピー画像から当該部分を切り取ったものである)

① 「光合成細菌は含まれていない」等について   P9より引用:
 ・光合成細菌に関しては、 ブログ 「杜の里から」 農業編 によると、
  「スーパーEMは現地製造したものであり、光合成細菌は含まれていない」という情報がある。
  もしそうだとすると放線菌も含まれていないと推測する。
  (参考までに)
    現在のEM1の主要な微生物は、乳酸菌、酵母菌、光合成細菌である
    (海外生産のEMには、この3種しか入っていない)
    乳酸菌と酵母が強く働けば、自然界の常在する光合成菌・糸状菌・放線菌などが増え、
    共生関係が自然と出来上がるからである。
     もし初めっから光合成細菌を重視したいのなら、EM3という資材を利用すればいい。

 ・「DNAが含まれていない」は、意味も意図も不明である。
  EMに含まれている乳酸菌や酵母菌などの微生物は培養でき、DNAがあるから複製できる。

 ・「抗微生物活性は認められなかった」とあるが、これも意味も意図も不明である。
  いったい、どのような方法で確認したのだろうか?
    ・もしEM原液を直接調べたとしたのなら、原液には乳酸などによってPh3.5近辺なので、
     雑菌や病原性細菌は殺菌されるか増殖すらできない。
    ・もしEM活性液を正しく培養できているなら、それもPh3.5近辺なので、同じである。
    ・もし、EMを希釈液して散布した結果であるなら、その前提と施用状況を付記すべきである。
    ・推測だが、土壌や葉面に散布したら、すぐに病害が抑制できる、と勘違いしているのではないだろうか。

② 農薬としての効果について  P11より 引用:
 ・どうやら、実証実験に係わった人たちは、EMを農薬の代用資材であると勘違いしているようだ。
  EMの考え方は、
    ・土壌微生物叢が有用に働いているなら、病気には掛らない掛りにくい
     土壌が腐敗型だから病気にかかりやすいし、害虫も寄ってくるのである。
 ・EMは、土壌微生物叢を改善するための資材である。
  実験土壌は、たぶん化学肥料や農薬使用で微生物叢が疲弊していると考えられるので、
  微生物叢の正しい認識もなく、EMの土壌への施用方法と施用量が適切でなかったと思われる。

大半の人は、慣行栽培をEM栽培に切り替えた直後には病害虫の発生に悩まされるものである。
自然由来の害虫忌避剤をいろいろ試すのもこの頃である。
しかし、諦めずにEMを施用し続けると、年々病害虫の発生は必ず減少する。
   ・キュウリのウドンコ病は、EMセラミックスパウダーを葉面散布して活性液を散布すれば
    数日で確実に消え失せる。これは殺菌効果ではなく、作物が強くなった結果である、
    根元の土壌微生物叢を優勢することで、植物が元気に健康になるからである。
    (私の場合、セラミックスパウダー散布は一度だけで、その後その畝は病気は発生していない)
   ・ま、そうは言っても、キャベツの青虫だけは手ごわい、ネット施用が安心だ

 土壌微生物叢が健全になれば、確実に病害虫は減少する。
 タイの研究だけでなく、土壌肥料学会の専門家たちや行政の研究指導者たちも、
 みな土壌微生物叢の重要性に対し真摯に取り組んでこなかったことが、上記(1)からも明白である、
 
③ 肥料としての効果について  P11より引用:
 EMをどのように施してコンポストを作製したのか? 対比した他の肥料資材は何か? 
そしてどのように施用したのか? など全く不明なので、適切なコメントはできない。
しかし、すでに上記などで明らかなように、実証実験者たちの微生物叢に対する認識は低く、
EMや微生物の活用技術が全く無いため、病害虫抑制効果や収量向上に関する実証実験の結果報告は
まったく信用できるものではない。

 ・EMでの「収量の向上」のカギは微生物叢にあり、全ての有用微生物群が巧みに関係していく。

   a) 土壌中の残根・残渣や鋤込まれた緑肥や表面を覆う刈り草マルチなどの有機物は、
     EMを散布するなどで有用発酵分解されて、作物が吸収しやすい有機態の肥料になる。

   b) 有用微生物叢が形成されると、土壌は団粒化して保湿性排水性と微生物環境が整う。

   c) 光合成細菌と窒素固定菌類は、無(無機物)から有(有機物)を創りだす。
     ・光合成細菌は、無尽蔵にある二酸化炭素と光エネルギーから糖を合成するだけでなく、
      腐敗有機物や腐敗することで発生するメタンや硫化水素などの有毒物質からアミノ酸を生成する。
     ・根粒菌などの窒素固定菌類は、空気中の窒素を固定して作物と共生する。
      つまり、外部から肥料を投入しなくとも、肥料成分が産生される。
     ・なお、光合成細菌も窒素固定菌類も、乳酸菌や酵母などが働らく環境で力を発揮する。

   d) EMによる土壌微生物叢は、作物の生育を阻害するさまざまな要因を除去してくれる。
     ・EMを施用すると、酸化発酵腐敗菌が劣勢になり、土壌中の酸欠は起こりにくい
     ・光合成細菌は、土壌の有害物質を分解する
     ・乳酸や放線菌は、病原性細菌の発生を抑えたり、作物の耐病性や耐虫性を高める

   e) EMによる土壌微生物叢では有機物は作物が吸収しやすいタンパク質などに分解される。
     このことは、作物の根・茎・葉・花・実・種子などを効率よく合成できることに繋がる。

   f) 収量の向上には、良質の発酵堆肥を施用することはもちろんだが、
     EMによる土壌微生物叢は、慣行栽培に比べて、
     はるかに高収量の可能性が期待できる「食料生産システム」(理想の農業)なのである。

④ 汚水処理剤として  p11から引用:
 ・「処理剤として」の表現から、EMを化学薬剤的なイメージで捉えていると思われる。
  (先の「病害虫」の殺菌効果の評価でも、農薬次元の比較であった)
  EMは微生物資材である、有用微生物が優勢になって初めて効果が出るものである。
 ・「豚の糞による嫌気的処理と生物ガス生産では、EM処理とEMを餌に混ぜて育てた豚の糞による
   処理とではこ低い効果しかみられなかった」について、
  この実験で何をやろうとしているのか意図は不明だが、糞尿処理の効果を「生物ガス生産を指標」として
  見ているフシがあるのは驚きである。 彼らの常識では「糞尿は好気状態で堆肥化する」ことからすると、
  「嫌気」では堆肥化できない、ってことを言いたかったものと推測する。
  EMによる堆肥化は、好気発酵(酸化発酵)で有機物を燃やしてしまう完熟堆肥づくりではなく、
  有用菌による嫌気発酵によって有機物を植物が吸収されいやすい低分子タンパク質に分解したり、
  植物が健全に成長することに役立つ生理活性物質などを作るものである。
 ・豚の糞は液状に近いので堆肥化は難しいく、かなり多くのEM活性液散布なども必要である。
    (参考)EMの畜産利用
  実証実験者たちには(報告書の行間から察せられるが)EM活性液を作る技術がないと思われる、
  そして、適正なEM処理が行われていないと断じたい。
 ・「・・・化学肥料と比べて収量が著しく低い」 については、
  EMによる糞尿処理が不十分と思われだけでなく、不完全な半生肥料は作物の生育を阻害する。
  なお、ここでも「土壌微生物叢」に全く目を向けていないことから、EMを評価する能力は全くない。

⑤ ナマズ養殖での水質の影響  p11から引用:  

 ・単にEMを流しただけではダメである、エサに活性液を混ぜたか、少量でもEMボカシを混ぜることで
  死亡率や成長性などの生産性は上がる。
 ・なお、養殖池の泥の除去の後にEMを散布することで、池の環境が大幅に改善される。

⑥ EM施用による環境への影響  p11から引用:
 ・「違いがないことが判明した」については、
  わざわざ報告することで、化学肥料や農薬と同じである、と印象付ける狙いであるなら、とんでもない!
  化学肥料は水系を富栄養にし、農薬は水系の微生物叢を弱め生態系を悪化させる要因に
  なっていることは、いまや誤魔化しようのない常識であろう。


以上、主な主張に対して内容面で反論してみたが・・・、

 ・ついぞEMによる土壌微生物叢の「本質」に迫ることが一切なかったのは、非常に残念である。
 ・この報告は、日本土壌肥料学会が「EM批判の目玉となる根拠」としたものである、
  土壌肥料学会の専門家リーダーたちの「土壌微生物叢への認識の程度」が知れた、とも言えよう。
 ・植物の健全な成長は「土壌の良し悪しで決まる」とは常識ではあるが、
  「土壌の微生物叢の良し悪しで決まる」というのが本質であろう。
  (ヒトの健康を語るとき、腸内細菌叢の良し悪しが基本であるのと同じ考えである)
 ・もう一度、上記(1)のイラストを見て欲しい、
  土壌肥料学会が推し進める「慣行栽培」と健全な土壌微生物づくりを目指す「EM栽培」とは
  あらゆる面で格差が判然としていることが見てとれよう。
  

学問や実践研究は、農学に限らず、研究も実践も普及も自由であるべきである。
なぜ、日本土壌肥料学会はEMを批判するのだろうか? いったいEMの何を恐れているのだろうか?

EMに限らず、有機栽培などで健全な土壌微生物叢を志向する栽培に対する評価は、
 ・国や行政や土壌肥料学会が決めるものでは決してない、
 ・農と食と環境と家族の健康を大切に思う「生活者」によってなされるものであろう、
 ・更に将来を見据えたとき、生産者や流通からも支持されなければならない。

最後に、ある農学の専門家による論文があったので紹介する
⑦ 日本土壌肥料学会のEM批判を憂う専門家の意見を紹介する  総合農学代5巻1997.11.30より 引用:
いま、まさに岸田氏の予感どうりに、その後のEMは着実に進歩してきているのである。

日本土壌肥料学会をはじめ、国や行政の実証実験の複数の報告を見ると、
 ・どれ一つとっても、「EMの成功事例」を調査や仕組みの研究など、してこなかった。
  実験をする前に、EMの専門家にも成功者に活用技術を聞いた形跡が全くないのである。
 ・このような姿勢では、EMによる健全な土壌微生物叢づくりは出来ない、正統な評価ができないだけでなく、
  多くの難題を抱えている日本の農業の、未来を切り拓くことはできない失望感すら漂ってくる。

(3) 日本土壌学会1995年/東京農大「EM農法の評価」について   論文引用: (その1)EMボカシの化学性      (その2)慣行農法との比較

(その1)について
 ・「有機農業は「慣行農法の残効や流出肥料成分のお余り・お流れ農法」である」について、
   有機農業をまともに考えていない人だということが分かった。
 ・「環境保全型農業を推進するには」 について、
   環境保全型農業とは、化学肥料を減らし、畜産糞尿や有機廃棄物物を完熟堆肥にして利用し、
   農薬も減らすというものであるが、
   減らす基準は曖昧であり、掛け声的であることが2014年現在の私の農村の実態である。
   所詮、化学肥料と農薬使用の慣行農法とほとんど変わらない。
 ・「ボカシ材料に『EM』を添加しても化学性と窒素無機化量 になんら変化は認められなかった」について、
   EMボカシは、単なる有機肥料の一種である、とする認識しかないことが分かった。
   EMボカシの主たる目的は、慣行栽培を続けてきた腐敗型土壌を改善ことである。
  「窒素無機化量」 においては、植物は「無機態窒素しか吸収できない」という過去の学説であり、
   植物は、低分子タンパク質やアミノ酸を吸収することは、今や常識である。
 ・この人たちは、EMの本質の認識や利用技術がないことが分かり、EMを評価する資格も能力は無い。

(その2)(実験-2)
 ・「EM区の野菜収量は慣行区の平均収量に対し48−53%に過ぎなかった」 について、
   EM区で使用したEMボカシ肥は3.1~4.0N/10a相当だが、慣行区で使用した肥料は15kg/10aなので、
   EM区の方が肥料成分が1/4~1/5と少なく、収量が少ないは当然でなかろうか、
   むしろ収量50%前後なら慣行区よりも善戦している、圧勝レベルとさえ考えられよう。
 ・「還元糖、ビタミンCが慣行区の1.8倍に達した」 についての要因などの考察はなかったが、
  慣行区に比べて「おいしさと栄養価が高くなった」ことを認めたことになる。
  (なぜそうなるのかは、EMを実践してる方ならみな知っている)
 ・「しゅう酸は慣行区の1.4倍を示した」 について、
  シュウ酸は大量に摂ると健康に良くないと言われてるので、この報告で強調したかったのだろうが、
  シュウ酸の多い作物は、一般に生で大量に食べるないので健康を心配することはないと言われている。
  それよりも、シュウ酸は、エぐ味や季節感など、野菜・山菜の独特の「風味」「好み」でもあり、
  EMによって「野菜本来の風味が取り戻せた」ってことが証明されたとも言える。

以上のことから、この東京農大の実証報告は、
 ・EMを批判したい箇所は、ことごとく「まと外れ」で、評価に値するものではない。
 ・それどころか、断片的ではあるが、EMの効果を(意に反して)証明したことになっている。

本気で「EM農法を評価する」つもりなら、
上記(1)のどれか一つでも、的確なる論戦なり、的確な実証実験をしてもらいたいものである。
 
----------------------------------------------------------------------------------
まだまだ多くの行政でのEM批判の実験報告があるが、その要点を見る限り、
 ・EMの本質である土壌微生物叢の切りこんだもはなく、
 ・化学肥料効果と化学合成農薬との即効的効果を比較をしたものであった。
また、20年も経った今でも、
EMの本質に迫るような土壌微生物叢とその形成に関する研究報告が見当たらないことから、
慣行農法が抱える多くの問題・課題への根源的(農業技術面等)な対策が期待薄なのは、非常に残念である。
 

  条件検索へ