善循環の輪・岩手の集い

平成18年9月23日（土）　
岩手県民交流センター「アイーナ」（804号）

第一部　13:30〜17:00　事例発表会
（参加者：１５６名）
第二部　17:30〜19:30　交流会
（参加者：７８名）
　
　
第一部　事例発表会
　

　
※ 発表者名をクリックすると発表スライド資料（PDF形式）が表示されます。
なお、この資料の中に【映像】とある部分がありますが、
そこをクリックすると別ウインドウで発表者の事例映像が流れます、
音量を調節してご覧ください。
順 発表者 発表の要点
１ 黒沢　春子
坂本　江美		 家庭内や菜園でＥＭを徹底的に使っているほか、「ほっとＥＭ舟田」のリーダーとして旧玉山村全域にＥＭによる環境学習、家庭菜園、水質浄化などの環境改善の普及活動を行っている
２ 平山　正人 「ＥＭマイテス大船渡」では、米のとぎ汁ＥＭ発酵の利用や家庭菜園をはじめ、学校プールのＥＭ投入や廃油石けんづくりなどの環境活動を行っている
３ 平　靖夫 ゴミ処理機で乾燥した生ゴミ集団回収してＥＭ肥料をつくり、畑や花壇に還元するなど、安全な食と花のある暮らしをめざしている
４ 三浦　千代子 一関市川崎町は、北上川や支流の砂鉄川、千厩川の合流点でもあり、女性協議会会長として、行政と協働して町ぐるみの体制で河川の浄化活動に取り組んでる
５ 中村　秀子 ＥＭ廃油石けんの効果の凄さを実感してからＥＭに取り組みはじめ、環境ボランティア活動、環境学習のサポート、大学祭などのイベント計画、そして行政との協働などで活動している
６ 佐藤　美保子 ＥＭエコショップを経営しながら、環境ボランティア活動、環境学習、環境対策の講師として活動しており、また、ショップならでは情報の提供と繋ぎ役などの重要な役割も担っている
７ 千葉　光男 金ヶ崎生ゴミ堆肥化普及研究会の初代会長として徹底したＥＭによる生ゴミ堆肥をを活用した農園を実践する。また、地域や学校などに環境対策などを指導している
８ 菊池　敏子 事務所の新築に当たり汎用合併浄化槽に中水用のろ過槽を追加してＥＭを投入したが、１０年間の汚泥汲取りは不要、中水は台所やトイレなどに使用し余りは水田の流す。しかし問題は・・
９ 矢作　実 金ヶ崎町があ畜産団地の悪臭対策として百倍利器の提供受けてことで、地域のリーダーとして自営の畜産に活用しながらＥＭの活用が始まった
10 中島　瞳 畜産の悪臭対策をキッカケとしてEMに取りくみ始めて４年目。悪臭やハエが消え、牛の毛ズヤや乳質も良くたってきたが、最近、新たな悩みがでてきた・・・
11 橘　紘武 ＥＭ普及書通りに初年度から徹底したＥＭの活用による家庭菜園に取り組んでいて、スーパー産直コーナーに出荷してＥＭのアピールや地域のＥＭ勉強会をも主宰している
12 三浦　克男 米作専業農家として、１００％の有機肥料と無農薬で、一部はアイガモを利用するなどのＥＭ米を栽培している傍ら、地域の環境学習などの社会貢献活動も行っている
13 武田　一男 ユリ栽培において、フザリウム菌による被害で全滅してこともあって撤退も考えたが、ＥＭを信じて初年度第１作から成功して、いまや市場からの信用も厚くなってきた
14 小山田　博 長年リンゴ栽培の技術指導をしてきたが、環境影響や安全性のうえからＥＭん取り組み、ＥＭ発酵によるリンゴ酢を活用した害虫対策に成果をあげている
15 今村　正 三陸沿岸地方のＥＭ普及の第一人者として。養殖漁業への活用、漁家たちの定例ＥＭ勉強会、学校プール清掃支援などを行っており、最近は環境活動の問い合わせも多くなってきた
16 菊池　元了 障害者作業所「えさしふれあい工房」の所長として、ＥＭボカシやＥＭ石けんづくりを指導し、また、「えさし藤原の郷」池の浄化向けにＥＭ培養を契約事業を行っている
17 加藤　健治 障害者支援の福祉法人「ブナの木園」のＥＭ指導者として、ＥＭを活用したボカシの製造、豆腐の製造、リンゴの栽培、給食センター生ごみリサイクル処理、環境活動などを行っている
18 菅原　萬一 岩手コンポスト社の責任者として、下水道汚泥の活用事業（汚泥処理〜堆肥製造・販売）を行うとともに、行政への資源循環の提案、農家の営農支援や販売店支援なども行っている
19 佐藤　航 世嬉の一酒造の管理者として、ＥＭ研究機構と共同で「ＥＭ蔵ビール」を開発した。その開発の経緯やＥＭの活用方法などは興味深いものがある
20 石川　三剛 ＥＭ研究機構の研究員として県内や隣県でのＥＭのリーダー育成などの技術指導をしている。発表は、長年の研究である「池の水質浄化」について沖縄と盛岡の２例を報告する
CD-ROMには、
発表者の音声、および
全ての発表事例に対しての比嘉教授のアドバイス（音声）が収録されています。
　

《 比嘉照夫教授の講話　その１、その２ 》

以下、講話の要点です

その１
●崩壊と蘇生●
　自然界には二つの方向性がある。
　　�（�壊の方向・・・・・壊れていく
　　�∩廟犬諒�向・・・・・生き返る
　自然界は、この二つの綱引きである。

【崩壊】
酸化現象のこと。
　　エネルギーを失う、秩序が乱れる、
　　エントロピーの増大（滅びの構造）
　　イオン化現象（重金属が電荷を帯びる、有害な金属になる）
　　有害電磁波（放射能、静電気など、電気のゴミである
　　　　　　　　これらが連続して起こってくる、原因は化学物質である、
　　　　　　　　そして、有害な微生物がはこびってくる）

【蘇生】
抗酸化現象のこと。
　　EMは抗酸化酵素を出す・・・この酵素がさまざまな役目をする。
　　非イオン化現象・・・カドミ等の重金属がイオン状態から金属状態になる。
電気お帯びていないので、植物へは吸収されない。
　　このようなエネルギーの力は、重力波の働きによる
　　（説明が難しいけど、これをシントロピーと呼んでいる）
　　この波動の力が崩壊から蘇生の方向に向かわせていると考えられる。

　　ＥＭを使うことは、蘇生の方向に持っていくことである

●光合成細菌とＥＭ●
　・光合成細菌はメタンなどの水素を熱や光の力で切り離し、
糖分やアミノ酸などの栄養に変える働きをする。
　・実験室ではとても超能力のある微生物であるが、
現場ではまったく働かないと言われてきた。
　・しかし、EMの乳酸菌や酵母菌などの働きにより、
互いにエサを出し合うことによって、
　　光合成細菌が動き出して現場で大活躍できる。

●育土●
蘇生の力を育てる＝　土の中の生命の力を育てる。
　我々は微生物のなかに住んでいる
　有用微生物は、きちんと管理してやらないといけない、
　現代の環境は、好気的な分解菌や、腐敗菌が充満している
　ＥＭを徹底して使う、すると必ず蘇生の方向に向かう。
　

その２
　崩壊・・・・悪循環　（本質的な課題である）　
　　蘇生・・・・善循環　（ＥＭ）

　　ＥＭ語をわかって欲しい、それがわかってくると、
　　　　歓びの発見から　　→　歓びの創造へ
　　　　楽しみの発見から　→　楽しみの創造へ
　　人生は楽しみがないといけない。
　　ＥＭを使えば、あらゆるものが宝に変わっていく。
　　ＥＭを使うことは「教養」である。
　　　　教養とは、品よくかっこよく生きる知恵


質疑応答
 ●質問１●
　　Ｑ．マツクイムシやアメリカシロヒトリをＥＭでなんとかしたい。
　　　　やってみたけど上手くいかなかった。

　　Ａ．マツクイムシは、松が緑から黄色くなったら枯れてしまう瀬戸際で、
赤くなったら手遅れ…..
　　　　アメリカシロヒトリは、EM活性液とEMセラミックスを混ぜて
根際に潅水する。

●余談（蚊やハエのお話）●
　蚊やハエが成虫になるとき、EMの抗酸化物質で羽化しない。
　蚊やハエはアルカリを好むが、EMを使うと酸性になるので
発生が抑えられる。

●質問２●
　　Ｑ．ＥＭを使ったら鮎がいなくなったと言われた

　　Ａ．EMで鮎が居なくなるということはありえない。
増えた事例は山ほどあるが、減ったのは他に原因である。
CD-ROMには、比嘉先生の講話の映像・音声が収録されています。